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北国のオアシス

ライラックが満開

 2月に入り、幾分暖かい日があるとはいえまだまだ屋外は白銀の世界です。室内公園のバラなどを育成管理している平井先生は、昨年に続きライラックについて様々な角度から開花に適した条件を調べ、今年も見事に成功させました。先生の熱心さにはほんとうに頭が下がります。
 残念なことに、屋外で自然に開花する時期と比べどうしても室温が高いためやや徒長気味で花の色が淡くなっていますが、「エスタースタレー」は特に香りがよく花房も立派です。プレストニアエ種は、普通種(ウルガリス)より耐寒性があるため、高温下では徒長の程度が顕著で、花房も伸びすぎた感じがします。こちらのほうはまだつぼみの色付きはないので、開花までもう少し時間がかかりそうです。一度に咲くよりは時間的に少々ずれたほうが私たち訪問者にとって楽しみが続くのでいいのではないでしょうか。



窓の外はまだ白銀の世界



開花を促進させたため花色は淡いが香りの良い「エスタースタレー」
(Syringa ×hyacinthflora 'Esther Staley')
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* ヒアシンシフロラ種は、普通のライラック(ウルガリス種)と中国北部原産のオブラタ種との交配種で
ヒアシンスのような花を咲かせるのでこの名がある。露地栽培では枝が垂れ下がるほど大きな花房を付けます。


有限会社 川原花木園