モンタナマツ
Pinus mugo


プミリオの生産状況
ロストラタの生産状況
玉状の人工樹形



分 類

マツ科、マツ属

原産地

アルプス、ピレネー地方、北ヨーロッパの各地に点在

類 別

常緑性、低木性、針葉樹

特 長
性 質

 北海道では公共緑化用として最も普及した外来の低木性針葉樹です。かつて利用されていたハイマツ(Pinus pumila)にはカイガラムシの被害がみられましたが、モンタナマツは病害虫の発生がなく、生産性もよいことから大口の需要を満たすようになりました。公共事業においては、単独で使われることは少なく道路の分離帯などでは列植(列状に密生させて植栽)、公園や建物周囲の広い部分に群植(寄せ植え)することを主としています。

Pinus mugo var. rostrata・・・俗にモンタナマツ(立性)と呼ばれ、どちらかといえば芯が立ち上がり垂直方向に成長する性質がありますが、高木性針葉樹(アカエゾマツ、トドマツ、ヨーロッパトウヒなど)のようには急速な伸びは期待できず、生育環境にもよりますが実生10年目で2m、20年で3mくらいです。

Pinus mugo var. pumilio・・・俗にモンタナマツ(這性)、モンタナハイマツと呼ばれ、自然と多芯になりどちらかといえば横に広がる性質があります。それでも寄せ植えなどによって密生してくると垂直方向に伸びてくるので、刈り込むなどの管理が必要になってきます。実際の生産では幼苗のうちに刈り込んで多芯化を促進し、より緻密で良好な姿をつくるのとよいでしょう。

 実際に流通しているモンタナマツのなかには、本来這性ではない性質のものを強制的に刈り込み、成形しているものが多く含まれているようです。植栽して2〜3年後、手入れをしないと本来の性質が現れ、予想以上に背丈がでてくるので注意が必要です。

その他

 園芸品種には、成長のより緩慢な「ノーム」(P. mugo "Gnom')、「モップス」(P. mugo 'Mops')、秋に黄葉する「オフィル」(P. mugo 'Ophir')などがありますが国内での生産はほとんどないようです。また、かつて「チロリアン」と称されていたものがありますが、植物学的には確立したものではなく、ヨーロッパの一部で這性の変種プミリオの実生から低い確率で発生する形質の良い個体を示すようです。現在では紛らわしい定義のため流通していません。

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