ライラック
Syringa vulgaris


 初夏、うす紫色の花と、とても高貴な香りを街並みに与えてくれるライラックは、もう札幌の代名詞ともいえる存在になっています。もともとライラックはヨーロッパ東部の山野に自生していますが、日本へは明治23年に米国人宣教師 サラ・クララ・スミス女史が、生まれ故郷のアメリカから持ち込んだ1本が、はじめとされています。ヨーロッパはもちろん、北アメリカでもとても人気で、非常にポピュラーな庭木として親しまれています。北海道ではライラックが咲く頃に寒さが戻ってくると、「リラ冷え」と呼ぶほど生活と関わりが深い花木なのです。



分 類

モクセイ科ハシドイ(シリンガ)属

原産地

本種はヨーロッパ原産で、由来のわからなくなった園芸品種などが混ざって市場に出てきているようです。またライラックが北海道の郷土木と錯覚している人がいるくらい、親しまれています。

類 別

落葉性、中木性、広葉樹
英名:comon lilac、仏名:lilas commun

花の形と
開花時期

大きな円錐状の花はとても目立ち、北海道では5月下旬から6月中旬にかけて咲き続けます。

花の色

一般には、薄紫と白色ですが、園芸品種では濃い紫など、変わった花色もあります。

花の香り

モクセイ科(ジャスミンも)のライラックはとても豊かな香りの花を咲かせ、16世紀半ばパリでは、香水として、もてはやされました。

樹形、樹高

根付いたライラックは成長がはやく、高さは5〜6mの株立状になります。

最適な気候

一般的に、寒さに強く、暑さを嫌うライラックはまさに北国にマッチした花木です。

植える場所

 日当たり、風通しがよくて肥沃な場所を好みますが、適応性も優れるので、少し位の悪い条件でも生育に問題ありません。

管理作業

 成長がはやいので、できるだけ毎年、花後せん定し樹形を整えると、花付きもよくなります。ただし強いせん定は樹勢を弱らすので避けて下さい。接ぎ木したライラックは樹勢が弱った場合などは特に台木のイボタが下から出てきますので、こまめに切って下さい。この際、できるだけ地際から切り落としてください。また、苗木を購入してきて植えるときは、接ぎ木した部分までを覆土すると、ひこばえの発生が少なくなります。
 コガネムシなどの食害がみられる場合は、スミチオン、オルトランなどの殺虫剤で管理して下さい。また、花を楽しんだ後には種を付けないよう、その部分を剪定しておいたほうが弱りも少なく、翌年の花付きもよいようです。特に小さい苗木の場合は、そうしたことを心がけてください。 


 通常、ライラックというとこのムラサキハシドイ(Syringa vulgaris )のことを指しますが、ライラックの仲間として世界には他に30種ほど自生しています。大きく分けると中国を中心に自生するアジア系のものが20種以上を占め、このほかヨーロッパ系などのものがあります。園芸品種はライラック(Syringa vulgaris )を母種として交配されたものが多く、その数は数百以上にも及びます。最近は、本種以外、特に中国大陸原産の基本種などを用いた園芸品種なども登場しています。

当社で生産している園芸品種はこちら


 なお北海道の野山にも自生しているハシドイ(Syringa reticulata)は、ライラックの仲間で、背が高くなる木です。春の花が一段落した頃にライラックに似た白い房状の花を咲かせます。

当社通信販売生産販売品トップページ

有限会社 川原花木園